前の記事で、広告を用いてアプローチするべきインターネットユーザー層についてお話をいたしました。
今回は、どのようなインターネット広告があり、それぞれのインターネット広告が、どのユーザー層に対してアプローチするメニューなのかを、簡単にご紹介いたします。
前回に引き続き、簡単な図を作ってみました。
私の中で、各インターネット広告とユーザー層の関係は次の図で表せると考えています。
Contents
認知層
◆4大マス広告(テレビ・新聞・ラジオ・雑誌)
説明するまでもございません。マスメディアを使ったプロモーションになります。
非常に多くのユーザーに商品を訴求できるのが最大のメリットです。
デメリットとしては、広告費が高額であること、費用対効果が測定しづらい点です。
◆バナー広告(純広告とも呼ばれることもあります)
大手ポータルサイトなどで、サイトの一番目立つ場所に広告主のバナー画像を掲出し、ユーザーの興味を引くメニューになります。
メリットとしては、膨大なトラフィックを持つポータルサイトの、すべての利用者に対して広告を掲出するチャンスがあります。
デメリットとしては、4大マス広告ほどではありませんが、広告費は高額です。
しかし、4大マス広告と異なり、広告の費用対効果を測定することが可能です。
例)Yahoo!JAPANでは、主に次の画像の赤枠囲みの部分に掲載がされてます。
潜在層
◆メールマガジン(オプトインメール)
eメールを利用してユーザーに直接訴求するメニュー。メールマガジン配信サービスのモデルにより広告効果・広告料金は様々。
(1)ECサイト上で、ユーザーの希望によりメルマガの登録をした場合
登録ユーザーは、ECサイトでの商品情報やセール情報を欲しがっていると考えられるため、メール配信による購買意欲向上に繋がりやすい。また、広告主が登録ユーザーにメールを配信するという、シンプルな構造のため広告費はほとんど発生しません。ただし、楽天ショップのメルマガなど、商品購入時に、ショップのメルマガをデフォルトで配信する仕組みの場合は、若干効果は下がると考えられます。
(2)無料インターネットサービスの提供と同時にメルマガ受信を義務づける場合
登録ユーザーは、メルマガの受信を目的として、サービス利用登録をしていないため、(1)と比べるとメルマガによる成約率は下がります。広告費は(1)と同じく、広告主自らが配信するため、ほとんどかかりません。
(3)ポイント交換サイトを利用したメルマガ配信(Gポイント・PointExchangeなど)
ポイント交換サイトを利用するユーザーが、ユーザー登録時に選択した興味のあるカテゴリに応じて、ポイント交換サイトが広告主に変わりメルマガを配信。ユーザーの興味関心と、広告主の訴求したい広告のマッチングが可能なため、商品などに興味があると見込まれる多くのユーザーに訴求ができます。
ただし、メルマガへの広告掲載費用が発生し、また、ユーザーの中にはポイントを貯めるためだけに、メルマガの広告をクリックのみ行うユーザーも多く、(1)・(2)と比較し成約単価が高くなる傾向があります。
◆コンテンツ連動型広告(Google AdWords ディスプレイネットワーク広告など)
WEBサイトのコンテンツ内容と連動して、コンテンツの内容とマッチした広告を掲載するメニューになります。そのため、ユーザーの興味関心とマッチした広告を掲載することが可能です。
次の図は、Google AdWordsでコンテンツ連動型広告を掲載した例です。
価格.comの「エアコン」と言うカテゴリに対して、エアコンに関連する広告が掲載されてます。
◆興味関心連動型広告(Yahoo!リスティング広告 インタレストマッチ)
インターネットユーザーが閲覧中のサイトの内容や過去の閲覧履歴、直近の検索キーワードに応じて、最適な広告を掲載する広告です。そのため、ユーザーによって表示される広告が異なります。1円から広告が掲載できること、配信ボリュームが非常に大きいことが特徴です。
顕在層
◆リスティング広告
GoogleやYahoo!の検索キーワードと連動をして、検索結果画面に表示されるタイプの広告です。
検索キーワードというユーザーのモチベーションに連動して広告が表示されるため、ユーザーと広告主のマッチングをとりやすく、運用や戦略により、他のメニューと比較をして成約単価を押さえることが可能です。
このブログで今後深く掘り進める事になります。
次のように広告が表示されます。
まとめ
かなり、内容がボリューミーとなりましたがいかがでしょうか。
広告費をどれだけ捻出できるかで、利用できるメニューが変わってしまう部分がありますが、私は次の2つがあればOK(=オススメ)と考えています。
【顕在層】へのアプローチは「リスティング広告」
【潜在層】へのアプローチは「コンテンツ連動型広告」
時々「興味関心連動型広告」です。
これらのメニューは成約単価も低く抑えることができること且つ、少額の予算で誰でも始められるというのがオススメする理由です。
それでは、次回以降はリスティング広告・コンテンツ連動型広告に関するあれこれをご紹介したいと思います。