GoogleタグマネージャではYahoo!プロモーション広告のコンバージョンはまだ(そのままでは)測れないみたい

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2013.7.4追記
Googleタグマネージャーで、Yahoo!プロモーション広告のコンバージョンタグをそのまま利用するという一般的な方法ではコンバージョンが正しく測定できませんが、カスタムを行うことで100%測れないということはありません。

測定を行うに当たり、コンバージョンタグのカスタマイズやシステムの知識が必要になってくることと、その方法に対して動作を保証するものではありませんので、本記事ではあえて紹介いたしません。Googleタグマネージャー側の正式対応を待ちましょう。

Googleタグマネージャが登場してからだいぶ経ちました。

タグマネージャはワンタグソリューションとも言われ、1つのタグを挿入するだけで、複数タグの出し分けを簡単に行う事ができるため、タグマネジメントが行いやすいのが特徴です。

となれば、これを使わない手はない。

いくつかの海外製ツールのタグは正式サポートされているのですが、リスティングプレイヤーにとっては生命線でもあったりする、Yahoo!プロモーション広告のコンバージョンタグはどうなのでしょうか。

Contents

Googleタグマネージャでサポートされないタグ

Googleタグマネージャがサポートしているタグ・・・というよりも、どういったタグはサポートされない、使えないのでしょうか。ヘルプを参照してみると、主に次の4つのいずれかに該当する場合は使えないようです。

  1. 同期して読み込まれるタグ
  2. ヘッダーとフッターにスニペットが設定されるタグ
  3. スニペットまたはリンクした JavaScript で document.write を使用するタグ
  4. ソーシャル共有ウィジェットや広告配信タグなど、ページ内の構造と関連付けられているタグ。

Googeタグマネージャヘルプ:http://support.google.com/tagmanager/answer/2787990

 

Yahoo!プロモーション広告のコンバージョンタグは?

Yahoo!プロモーション広告のコンバージョンタグを見てみます。

  1. ページの上下に貼り付けるタイプの計測タグではないので、たぶん非同期型だと思う
  2. ページの上下に貼り付けるタイプの計測タグではない
  3. タグの中には「document.write」が無かった
  4. 当てはまらないので大丈夫

と見ていくと、当てはまりそうもないから大丈夫のようです。それに、Google AdWordsと同じ構造になっているはずですしね。

設定方法については割愛しますが、カスタムHTMLにコンバージョン計測タグをそのままコピー&ペーストすれば設定は完了です。

 

見落としていた一文

コンバージョン計測テストを行ってみると、なぜか計測がされない。他の環境ではあるけども、同じタグをデバッグモードで見るとタグは発行はされているらしいのです。

なぜかなぁと思いながら、もう一度ヘルプを参照してみる。先ほど紹介したサポートされないタグのページ。

3.スニペットまたはリンクした JavaScript で document.write を使用するタグ

この「リンクしたJavaScript」という一文を見逃しておりました。

Yahoo!プロモーション広告のコンバージョン計測タグは、Yahoo!JAPANのサーバ上にある .jsファイルを参照しており、.jsファイルの中には様々なスクリプトが記述されているのです。

この .js ファイルのソースを見てみると、document.write と記述が。

つまり、リンクしたJavaScriptでdocument.writeを使用するタグになるわけですから、これに基づくと、Yahoo!プロモーション広告のコンバージョン計測タグは、Googleタグマネージャではサポートされない。ということになるわけです。現時点では。

 

Google AdWordsのコンバージョン計測タグも同じ仕組み

では、Googleタグマネージャがサポートする、Google AdWordsのコンバージョン計測タグはどうかというと、これも外部の .jsファイルを呼び出しており、document.write を利用しておりました。

でも、よくよく考えてみると、Google AdWordsのコンバージョン計測タグをタグマネージャ上で設定する際には、タグそのものを貼り付けるのではなく、コンバージョンIDなど、コンバージョン計測に必要なパラメータのみ記載する形になっています。

そのまま挿入してしまうと、document.write を読み込んでしまうので、これを回避するための策なのでしょうね。

ちなみに、Google AdWordsのコンバージョン計測タグのパラメータを記入する欄に、Yahoo!プロモーション広告のコンバージョン計測タグ内のパラメータを入れても計測できるようになるわけでは無いと思いますので、ここはGoogleタグマネージャー側の正式サポート対応を待ちましょう。

 

本当にYahoo!プロモーション広告のコンバージョンは測れない?

やり方によっては、計測する事もできます。試してみました。

ただしこの方法は推奨された計測方法ではありませんし、計測されたコンバージョンの正確性も保証できないので、ここでは紹介いたしません。

というわけで、GoogleタグマネージャでYahoo!プロモーション広告のコンバージョンを計測することはできないということになります。もし測定できているよという方がいらっしゃれば、サポートされていないタグによる計測となりますので、正確性にかけたりトラブルを引き起こしかねない事考えられますので、その点は気をつけられた方が良いかと思います。

正式なサポート対応がされるまでは、コンバージョン計測タグはソースファイルに直接挿入しましょう。

※2013年3月29日現在の時点で内容です。

6件のコメント

GTM経由でYタグ経由の計測もできていますよ。

ただ、おっしゃるように document.write は回避する必要があるので、noscript部分のimgタグの内容をカスタム画像タグに設定します。必要に応じてキャッシュバスターもONにすれば(=デフォルトはONですが)キャッシュ問題も無視出来るはずです。

Y社が noscript 部分はサポート対象外だと公言しない限り、この方法はサポート範囲のやり方になるという認識です。
現に、(同じくAdWordsのエンジンを使っている)G社のCVタグも noscript 部分をつかっても正式サポートされていますから、Y社が noscript 部分はサポートできないと言う理論は(Y社に悪意が無い限り)成り立たないかと。。

>マロマゴさん

コメントありがとうございます。

本記事の下部でも少し記述しましたが、やり方によっては計測ができることは確認しております。おっしゃるとおり、imgタグの部分を抜き出して設定することで測定は可能です。

Yahoo!がnoscriptに対するサポート有無については、本記事では言及しておりませんので、その点は触れませんが、提供されるコンバージョンタグの動作と管理に対しては自己責任の範囲内でということがヘルプにも記載されております。

http://yahoo-jp-ss.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/1993/session/L2F2LzEvdGltZS8xMzcyOTAzNTA0L3NpZC8xSzdscGt1bA%3D%3D

そういった意味では、コンバージョンタグのカスタマイズをした上での利用は、計測に対するリスクを生む恐れがありますので、この方法は記載をあえてしなかったという経緯です。

ただ、100%測れないというわけではない点を踏まえますと、内容に誤解を生む部分もありますので、そこは修正したいと思います。

ありがとうございました。

管理者様

ご理解をいただきありがとうございます。

> そういった意味では、コンバージョンタグのカスタマイズをした上での
> 利用は、計測に対するリスクを生む恐れがありますので、この方法は
> 記載をあえてしなかったという経緯です。

はい、こちらは理解していたつもりでしたが、少ないGTM情報の中でインパクトが大きなブログ様なので、少し過剰反応してしまいました失礼をお許しください。

個人的に現場を見てきた範囲では、例えばあるG社以外のタグマネが、Googleタグサポートしていると表明していても、実際にGoogleタグでトラブった時にワンストップでみてくれるわけではありませんでした。

かといって、G社にサポート依頼しても、G社がそのタグマネを使って検証してサポートしてくれるわけでは当然無いので、結果的にタグマネを使う限りは「自己責任」と同等になってしまうことから、本記事のケースでも「自己責任」とY社がいうからGTMでは使わないという判断になるのはしっくりこなかったのです。

ただ、タグ登録時のガイドやテンプレートがあるに越したことはないという点では、そう思っております。

マロマゴさん

再度のコメントありがとうございます。

また、私の表現が足りない点も多くあり大変恐縮です。

コンバージョンタグはそのまま挿入して使う。カスタマイズをしたとしても、動的に値を取得できるようにする程度が一般的な使用の範疇だと私は思っており、そのタグの1部分を抜き出してタグマネージャに使用するということは、特殊なケースと認識のため、その方法を紹介したとして、それが正しい使い方という誤った認識をされたくなかったということ、動作の保証を担保できないこと。というのが背景です。

カスタムを行った計測タグの利用はYahoo!が自己責任としているから、タグマネージャーには使わないという判断を私がしているわけではない点、ご理解をいただければと思います。