Cookie Clickerなるゲームが流行っており、全世界でクッキーが量産されているのですが、インターネットの世界でもCookieが量産されてます。普段意識しないのですが、リスティング広告を深く知るためにはCookieの基礎知識は欠かせないと思います。今日はメモ的にまとめてみます。
Contents
Cookieってなに?役割は?
Cookieとその役割
一般的な話で大まかになりますが、Cookieとはインターネットのサイトを閲覧した際に、ユーザーに関する情報や、閲覧した日時・回数、その他の情報をまとめたものです。Cookieはブラウザが通信を行った際に、通信先のサイトから発行され、ブラウザに保存されます。Cookieはブラウザ単位で保存されます。
リスティング広告におけるCookieの役割
リスティング広告に深い関係があるものですと、主に次のものが上げられます。
- コンバージョン計測(媒体の計測タグ、その他広告効果測定ツールなど)
- リマーケティング、サイトリターゲティング
- Web解析(Googleアナリティクス)
コンバージョン計測
リスティング広告をクリックすると、管理画面で設定したリンク先URLに遷移をするわけではなく、必ずアドサーバーを通してリンク先URLに遷移します。
アドサーバーにアクセスした時点で、アドサーバーから各種ブラウザに広告用Cookieを発行します。その後に設定されたリンク先URLに遷移(リダイレクト)されます。ここで発行されたクッキーを保持するブラウザが、コンバージョンタグを読み込むと、コンバージョンとしてカウントされる仕組みです。
リマーケティング
リマーケティングに使うCookieは、リスティング広告のクリック有無に関係しません。
サイト内に挿入されたリマーケティングタグをブラウザが読み込むと、リマーケティングの対象となるユーザーの証として、リマーケティング用Cookieをブラウザに発行します。先に説明したコンバージョン計測用Cookieとは異なります。
Web解析
Web解析に使うCookieは、リスティング広告で使われるCookieとは異なります。Cookieを保持したユーザーの訪問状況を蓄積し、ユーザーの訪問状況を計測します。
リマーケティングと同様、サイトに埋め込まれた計測タグをブラウザが読み込むと、Web解析用のCookieがブラウザに発行されます。
Cookieは保持期間(有効期間)がある
Cookieには保持期間というものがあります。Cookieの発行・更新してから任意に定められた期間を過ぎると、効力を失います。
コンバージョン計測用であれば 30日(Google AdWordsは7日~90日まで可変になりました)、リマーケティングであれば最大540日の可変、Googleアナリティクスならば2年が保持期間となります。
例えば、この期間を過ぎた後にコンバージョンをしたとしても、Cookieは無効になるためコンバージョンとしてカウントされません。
Cookieは発行方法により種類が分類される
Cookieはどこで発行されたかによって、「1stパーティ」「3rdパーティ」の2つに分類出来ます。
- 1stパーティ:訪問先サイトのサーバーが発行したもの
「abc.com」というドメインであれば、「abc.com」のサーバが発行したCookie
※リスティング広告をクリックした時に発行されるコンバージョン計測用Cookie、Googleアナリティクスの計測用のCookieがこれに当たります
- 3rdパーティ:訪問先サイトではなく、第三者(3rdパーティ)が発行したもの
「abc.com」というドメインにアクセスした時に、「efg.com」といった別ドメインのサーバが発行したCookie
※リマーケティング用のCookieがこれに当たり、訪問先サイトとは別のドメインから発行されます
1stパーティ、3rdパーティで何か違いは出るの?
ブラウザによっては、初期設定で3rdパーティCookieをブラウザが受け付けないものがあります。
そのブラウザとは「Safari」。PC用、スマートフォン用どちらも初期設定では3rdパーティCookieを受け付けません。
「知らないサイトや広告のみ」の設定は、3rdパーティCookieをブラウザに保持しません。なので、3rdパーティのCookieでを使うリマーケティングは、一部の条件下を除き配信されません。
このあたりは下記の記事を参照下さい。
- 【続報】Safariでもリマーケティング配信が確認できた件
- リマーケティング広告がiPhone、iPadに表示されない2つの理由(1/2)
- リマーケティング広告がiPhone、iPadに表示されない2つの理由(2/2)
Cookieを使うことで起こりうる弊害
Cookieはユーザーが自由に削除をすることが出来ますので、次のようなケースが発生する可能性があり、正確に計測できないケースも微少ですがあります。
- 広告をクリックした後に広告用Cookieを手動で削除した場合
- セキュリティソフトが広告用Cookie(特にリターゲティング系)を自動削除した場合
- 広告をクリックしたブラウザとは異なるブラウザ(デバイス)でコンバージョンした
などが挙げられます。
まとめ
単純に書き出しただけなので、だからどうしたというような内容なのですが、1年に1度くらいCookieについて考えさせられることがあるので、備忘録といたしました。
ここは間違っているぞ!という点などあれば何なりとご指摘下さい。
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