2020年9月30日(米国時間)、Google Merchant Center のお知らせページにて、アジア圏でも「無料リスティング(旧:Google に掲載)」が10月末までに反映されることが発表されました。
参考:無料リスティングがまもなく世界中で利用可能に – Google Merchant Center ヘルプ
※Google 公式ブログでも発表があったので記事へのリンクを追加
参考:Help for retailers and shoppers in Asia Pacific
日本においては、[Google ショッピング] タブで商品の無料掲載が開始となります。
有料で掲載できる広告枠(Google ショッピング広告)は引き続き掲載され、今回ローンチされる無料の「無料リスティング」は別に表示されるようになります。
Contents
「無料リスティング」は3種類のリスティングから構成されている
「無料リスティング」には3つのリスティング(掲載方式)が用意されており、掲載する面によって表示方法やデータの要件が異なります。
参考:「Google 掲載」のリスティングの種類 – Google Merchant Center ヘルプ
[Google ショッピング] タブ(shopping.google.com)
2020年10月に日本でもローンチされるのが、この[Google ショッピング]タブへのリスティングです。
価格、在庫状況、評価、ブランド アノテーションなどの商品属性が表示されます。
Google 検索(google.com)
日本での展開予定は未定ですが、Google 検索でも商品情報が表示されます。
Google 検索に表示される商品情報は、デバイスや商品のカテゴリ(ファンション系)によって様々な表示がされます。
特定の商品はナレッジパネルの形式で表示されることも。
Google 画像検索(images.google.com)
こちらも日本での展開予定は未定ですが、Google 画像検索でも商品情報が表示されます。
この表示形式は日本においても見かけることはありますが、現時点ではGoogle Merchant Center から意図的に表示させる方法はありません。恐らくですが、日本ではGoogleがインデックスした情報からリッチリザルトに対応したものを自動的に抽出しているものかと考えます。
参考:商品 | Google 検索デベロッパー ガイド | Google Developers
「無料リスティング」に必要な商品フィードの属性要件
「無料リスティング」に商品を掲載するためには商品フィードの準備が必要になりますが、リスティングの形式(掲載方式)によって登録が必要となる属性は異なります。
参考:Google に商品を無料で表示するためのデータ要件と資格要件 – Google Merchant Center ヘルプ
標準リスティング(最低限必要になる属性)
拡張リスティング(色々な掲載方式に対応するために推奨)
- description [商品説明](すべての商品で必須)
- availability [在庫状況](すべての商品で必須)
- condition [状態](中古品ごと、再生品ごとに必須)
- brand [ブランド](ブランドまたはメーカーが明確に関連付けられた商品ごとに必須)
- gtin [gtin](メーカーによって GTIN が割り当てられているすべての商品で必須)
- mpn [製品番号](メーカーによって GTIN が割り当てられていないすべての商品で必須)
- multipack [マルチパック](商品がマルチパックの場合に必須)
- is_bundle [一括販売商品](商品が一括販売の場合に必須)
- color [色](Apparel & Accessories [ファッション・アクセサリー] の場合に必須)
- size [サイズ](Apparel & Accessories [ファッション・アクセサリー] の場合に必須)
- age_group [年齢層](Apparel & Accessories [ファッション・アクセサリー] の場合に必須)
- gender [性別](Apparel & Accessories [ファッション・アクセサリー] の場合に必須)
- item_group_id [商品グループ ID](商品バリエーションで必須)
- shipping [送料](Merchant Center で送料設定をオーバーライドする必要がある場合に必須)
- tax [税金](Merchant Center でアカウントの税金設定をオーバーライドする必要がある場合に、米国で必須)
商品フィードを作らなくても商品の登録はできる
「+」をクリックすると個別に商品の登録が可能です。
表示されている項目について情報を入力していくだけでOK。
すべての商品に対応できるような商品フィードを作る余裕は無いけれども、せめて主力の商品だけは対応したい…!という場合は、この画面から個別に商品を登録しておくだけでも良いでしょう。
ショッピング広告を実施している広告主なら、プログラムのオプトインだけで対応可能
左側のナビゲーション メニューで [成長] に移動し、[プログラムの管理] をクリックして [無料リスティング(旧:Google 掲載)] を選択すると、詳細を確認することが可能です。
今後は他のリスティングへの掲載も期待
今回のローンチは「無料リスティング」のうち、[Google ショッピング]タブへのリスティングのみ対象となりましたが、今後は「Google 検索」「Google 画像検索」への掲載も期待できます。
この種の機能は先行者へのアドバンテージが多い(競合が少ない&知見を早く溜められる)ので、ECを運営されているみなさまはぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。
[…] 「Google に掲載」による無料リスティング(リスティング=掲載の意味)が始まるまでは、商品フィードの登録や商品画像の差し替えは、ショッピング広告や小売向け動的リマーケティングぐらいの用途しかありませんでした。 […]